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復活! サブカルをメインに批評・考察・提案するブログです。

「現実」がキーワード UQ HOLDER! 二十三話感想

 UQ HOLDER! 二十三話の感想及び批評記事です。ネタバレ注意!


 私の予想は見事に外れて、刃太の瞬動術は素人のままという「現実」が残っていました。そして瞬動術の力量の差という「現実」の前に敗れ去ってしまいました。この後で闇の魔法のさらなる向上か何かが起こる可能性はありますが……
 楓が使っていたすごい瞬動に似ていますね。閃穿断は。
 神鳴流には宴会芸まであるのですねw
 刃太の過去はほぼ明かされていません。そして戦闘勘がある理由も明かされていません。戦闘勘は過去に関わる理由だからなのか、それとも単に才能なのか。私にはただの才能とは思えません。刃太の生い立ちや過去に関係することだからこそ、今のところ謎として隠されているのでしょう。しかしながら、これが物語に入っていけない壁にもなっています。なぜかというと、普通は主人公に共感して物語に入っていくものだからです。バックボーンをほぼ全部隠して、さらに田舎での二年間も旅立ってしまうことで分断される。第一話ではその二年間の間に育まれたであろう友情などに共感して燃えることができましたが、今はそれすらない。新しく築き上げていくのかと思えば、次から次へと活動の場が移ることで、それも阻害されている。まだ始まったばかりだからかもしれませんが、今後もずっと同じように活動の場を移し続けてしまうと、作品全体の質を落とすことにもつながるのではないでしょうか。


 それではまた来週!

熱血準備完了! UQ HOLDER! 二十二話感想

 UQ HOLDER! 二十二話の感想及び批評記事です。ネタバレ注意!


 夏凛先輩、さすがに全裸で到着とはなりませんでしたかー。フル武装で来てくれて頼もしい限りですが。
 九郎丸は敵の分析通りの体ではなさそうな感じですかね。甚兵衛の見立ての方が正しいのでしょうね。治り方からすると。
 どうやら近距離の殴り合いでは灰斗より刃太の方が上っぽいですね。残るは瞬動勝負ですが……このままの勢いで圧倒的に勝ってしまうとつまらないですし、虚空瞬動を戦いの最中に覚える感じなのかな? 覚えるまではそれで苦戦するとか。
 それにしても、九郎丸が助けを呼ぶ係になるとは。これでうまくいけば丸く収まる感じになりますね。あとは襲われたザコの皆さんが気がかりですが、彼らも中途半端とはいえ再生能力持ちだろうし、大丈夫なのかな?

 バトル展開だらけの王道ものにしているのだと思いますが、ネギまとはずいぶん違う気がしますね。当たり前といえば当たり前ですが……ネギまファンからの感想が少ないのは、毛色が違いすぎるからなのかな。私も、期待していたものとはずいぶん違うので、その辺では戸惑いを覚えてはいます。
 これはただの予想ですが、ネギまが今後再開するとしたら、UQ HOLDER! ではネギまで描かれるであろう謎は描かれないのではないかと思います。だって、もし描いちゃったら、結末が分かってる上で再開することになっちゃいますから。それは読者が離れてしまうでしょうから、そうはしないでしょう。つまり、神との戦いとか造物主との戦いとかは、UQ HOLDER! では可能性が低いんじゃないかな、ということです。自分で言い出しておいてなんですが!


 それではまた来週!

刃太、覚醒? UQ HOLDER! 二十一話感想

 UQ HOLDER! 二十一話の感想及び批評記事です。ネタバレ注意!


 やっぱり、ただの吸血鬼ではないということなんですね。
 ひとまず明かされた敵も強大な感じですね。しかしまだ今のところ神や造物主の気配はありません。このまま現実的な敵との戦いになるのか、それとも……。塔の上から来る敵以外にも、地下への道を開きたがっている様子のエヴァがいる以上、そっちにも何か展開があるはずですし。
 ルキもやっぱり才能があるんですね。今後、成長したルキが強かったりしてw
 それにしても、闇の魔法だったとしたら、知られているのは何故なんでしょうか。そんなに有名な技法だったでしょうか……? ネギが使って有名にしたとか? 盲目の剣士はエヴァもしくはネギと何か関わりがある敵なんでしょうか。闇の魔法を知っている、見たことがあるような口ぶりですし……
 ネギとは違ってエヴァと同じかそれ以上の闇的存在である刃太は、闇の魔法を使っても副作用に苦しむことはないでしょうし、一応闇の魔法を編み出してもおかしくはないわけですが……はてさて。展開するたびに謎が見えてきますねこの漫画は!
 UQ HOLDER! って、すごく現実的な描かれ方をしているんですよね。ちゃんとした実力、現実を持っていないと勝てない、とか。だから刃太も単に才能だけじゃなくて積み重ねられた何かを隠し持っているのだと思います。それこそ、ネギからの何かとか。まあ予想ですが。
 夏凛が合流するとしたら、着替えている暇はなさそうですし、全裸で参上! するんでしょうか。それとも、パクティオーカードか何かで一瞬で服を着たりするんでしょうか。……あ、夏凛が助けを読んで登場するってのもありうるか。

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夏凛の過去が語られる UQ HOLDER! 二十話感想

 UQ HOLDER! 二十話の感想及び批評記事です。ネタバレ注意!


 いくら小さな物語が複数進行しているとはいっても、引きどころなどを考えて、面白い物語として成立するように配置されていますね。
 夏凛の秘密が少しずつ明らかになってきました。概要は説明されたような気はします。
 敵の影使いが夏凛に向かって「俺達は」と言っていますが、まさか夏凛と同じように高齢なのでしょうか。いや、気持ち悪く同一視しているだけかな?
 ネギま! 及びUQ HOLDER! の世界では、神と造物主は別々の存在なのでしょうか。そこらへんよくわかりませんが、夏凛はライフメーカーとは一言も言っていませんね。ただ、神と……。この辺はネギまでも明かされていない謎なので、まだはっきりとはしないのかな?
 夏凛の秘められた力が明かされて、敵を倒しています。しかし……この後で刃太も秘められた力で活躍するとしたら同じような展開が続くことになりますね。いったいどうなるんでしょうか。それにしても、複数の物語を並行に同時に動かすのは難しいんですね。
 まさかとも思うのですが、サイボーグ009のように、神との戦いが一つのテーマなんでしょうか。それとも、ネギまと同じようにはじまりの魔法使いこと造物主との戦いなのでしょうか。なんにせよ、バトルものである以上はラスボスがいるはずで、それが神か造物主ではないかという予想が立つのではないかという気がします。う〜ん、でも、違うかな。勧善懲悪のような構造だとしたら、普通の神様に悪の要素はないし。やっぱり、造物主なのかなあ。
 一つ思ったのですが、主人公が吸血鬼で他にも不死のメンバーの集まりと言うのは、海外向けの売れる要素なのかなあと。アメリカとかでは吸血鬼が人気らしいですし。赤松先生、日本で手堅くウケた上で海外でも売ろうとしてるのかな?


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九郎丸の物語が進行中…… UQ HOLDER! 十九話感想

 UQ HOLDER! 十九話の感想及び批評記事です。ネタバレ注意!


 九郎丸の物語が進行しています……けれど、これ生き残れるのかな九郎丸。そう不安になるくらいぼこぼこにされています。とはいえ、性別を決めるとかそういうイベントが将来あるであろう以上は、そう簡単に死なすとは思えないのですけど……。
 敵側のリーダー格のおっさん、盲目だったんですね。全然わかりませんでした。九郎丸はいい観察眼も持っているということになるのかな?
 神鳴流の技が一つも出ていないですね。名前を叫ばないだけで実は出しているのかな。弐の太刀じゃないと障壁を抜けないだろうし、使ってるんでしょうか。使ってるのかもしれませんね。
 いくら九郎丸が「僕の剣で守る」と決意をしても、多勢に無勢ではやられてしまう……精神論が完全に現実に敗北してしまうのは、UQ HOLDER! 全体のテーマであるようにも思えます。それに打ち勝つには、さらなる強大な現実を用意するしかないと。
 甚兵衛の解説では、九郎丸は腕が切れたら同じ腕を生やす系の再生だったはずですが、今回腕を拾ってくっつけたりしています。その方が何らかのエネルギー(体力とか)の消耗が少なく済むのかな?
 以前から気になっていましたが、ルキも格闘のセンスあるんじゃないか? と思えます。刃太と同じくらい足で生活できてるし。目標が格闘家ではないから、違いそうな気はしますが……


 それではまた来週!

九郎丸の物語始動! UQ HOLDER! 十八話感想

 UQ HOLDER! 十八話の感想及び批評記事です。ネタバレ注意!


 主に九郎丸の物語が進行しそうな気配の十八話です。これで来週は九郎丸じゃなく夏凛サイドってのもできなくはないでしょうが、ちと視点がばらけすぎな気がしますね。よって九郎丸になるかと。
 三つの物語を描くという意味では視点をばらけさすのも表現の一つかとは思いますが、王道からそれすぎてもよくない……まあでも巧ければ何でもありなので結果待ちですかね。
 灰斗は刃太にあれほど教えてたのに、最初は吸血鬼だと気が付かなかったのかな? 注意して見てなかったんでしょうが、ちと抜けたところがある敵なのかな?
 第一話でエヴァが敵の魔法を封ずる腕輪を破って動いていたことから考えると、刃太も吸血鬼封印術を越えて動けるようになるかもしれません。また、それならばそれで「ただの吸血鬼じゃない」ことを示すのかもしれませんね。さらに言えば、エヴァに連なる吸血鬼はいったいどういう吸血鬼なのでしょう。ネギまでの説明を見る限りでは、特殊なような気はするのですが……
 まあ予想ですが……
 日本刀でひげ面の男は、どうやら神鳴流ではなかったようですね。知ってはいるようですが。
 それにしても、どう転んでも熱い展開ですね。熱血漫画としての布石は既に終わっているように思います。安心して燃えられそうでうれしいです。


 それでは、また来週!

三者三様の物語が進行していく UQ HOLDER! 十七話感想

 皆さん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

 UQ HOLDER! 十七話の感想及び批評記事です。ネタバレ注意!


 見せ方がうまいなあ、という感想。
 当初予想・期待されるであろう灰斗と刃太のバトルはまだ起こってすらおらず、随所に挿入される刃太のカットによってその期待による魅力で引っ張っておきながら、徐々に危険が迫っていく展開。見事としか言いようがありません。
 灰斗と刃太のバトルへの外堀を埋めているようでいて、しかしながら敵のボスは灰斗ではなくひげ面のおっさんの方のように見えます。簡単に先の予想ができませんね。そもそも、UQ HOLDER側が3人だけで解決するのかどうか……ネギまの時みたいにエヴァンジェリンたちが助けに来る展開もないとは言い切れません。
 3人のドラマを見るにしても、刃太はレベルアップ、九郎丸は自己の性との向き合い、夏凛は正体が明かされる――と、三者三様、バラバラです。やはり複数の小さな物語が同時に進行している物語なのですね。刃太が過去を思い出したとしてもそれだけでは周囲の物語を巻き込めません。刃太が主体となって物語を進めていく話に変貌するとしたら――例えば、UQ HOLDERのボスになって小さな物語たちを掌握する立場になる、などが必要かと思われます。そのためには実力が必要であり、過去を思い出すと同時に能力がある程度覚醒するなどもありうるかもしれませんが、まあここまで来ると想像ですね。
 第一話の構造を全体でも行うとしたら、危機は訪れるが最後には救える、という展開になるのだと思いますが。今のところそうは思わせないシリアスな展開ですね……。だからこそ、もしそうだった時の面白さが抜群なのかもしれませんが。


 それではまた来週!