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三者三様の物語が進行していく UQ HOLDER! 十七話感想

 皆さん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

 UQ HOLDER! 十七話の感想及び批評記事です。ネタバレ注意!


 見せ方がうまいなあ、という感想。
 当初予想・期待されるであろう灰斗と刃太のバトルはまだ起こってすらおらず、随所に挿入される刃太のカットによってその期待による魅力で引っ張っておきながら、徐々に危険が迫っていく展開。見事としか言いようがありません。
 灰斗と刃太のバトルへの外堀を埋めているようでいて、しかしながら敵のボスは灰斗ではなくひげ面のおっさんの方のように見えます。簡単に先の予想ができませんね。そもそも、UQ HOLDER側が3人だけで解決するのかどうか……ネギまの時みたいにエヴァンジェリンたちが助けに来る展開もないとは言い切れません。
 3人のドラマを見るにしても、刃太はレベルアップ、九郎丸は自己の性との向き合い、夏凛は正体が明かされる――と、三者三様、バラバラです。やはり複数の小さな物語が同時に進行している物語なのですね。刃太が過去を思い出したとしてもそれだけでは周囲の物語を巻き込めません。刃太が主体となって物語を進めていく話に変貌するとしたら――例えば、UQ HOLDERのボスになって小さな物語たちを掌握する立場になる、などが必要かと思われます。そのためには実力が必要であり、過去を思い出すと同時に能力がある程度覚醒するなどもありうるかもしれませんが、まあここまで来ると想像ですね。
 第一話の構造を全体でも行うとしたら、危機は訪れるが最後には救える、という展開になるのだと思いますが。今のところそうは思わせないシリアスな展開ですね……。だからこそ、もしそうだった時の面白さが抜群なのかもしれませんが。


 それではまた来週!