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ポストモダンから回復していく物語 UQ HOLDER! 十六話感想

 UQ HOLDER! 十六話の感想及び批評記事です。ネタバレ注意!


 瞬動術、「入り」と「摑み」ですか……ネギまのころは「入り」と「抜き」だったような気がしますが……流派や個人によって言い方が違うのかな?
 なんだかんだで九郎丸は、友情的な意味で刃太のことがかなり好きになっているようですね。今はまだかみ合ってはいないものの、何かきっかけ次第で進展した時の絆は大きそうです。 
 九郎丸は既に結構強いけれどもまだ伸びしろがあるようですね。少なくとも精神的な伸びしろが。ダイの大冒険でいうポップ的な立ち位置を連想しましたが、今後どうなるのでしょうか。
 刃太と親しげな子供が危険な目にあいそうでハラハラします。
 複数の物語が並行して動いているのはもう間違いないですね。
 刃太は昔の記憶が無いうえに具体的な夢・目標がないという「主体の欠けた」状態です。主人公にもかかわらず主体が完全でない。これは目標のはっきりしていた「ラブひな」「ネギま」と比べて大きな違いだと言えます。主人公の主体が欠けているから物語全体としても大きな物語としての軸がなく、複数の物語が同時に進行しているように見えてしまいます。これは複数の小さな物語が同時に存在する、いわゆるポストモダン下の物語に類似しています。しかしながら、刃太は主体が欠けているのであって無いわけではありません。漠然としていても夢は夢です。そして一応物語の主役の位置に収まってもいます。ここから推測されるのは、刃太が主体を取り戻していくのと同時に、物語全体も大きな物語としての存在を取り戻していくのではないでしょうか。


 それではまた次回!