期待と評価――❝裏切られない❞ために
ある有名で能力の高い方を(まったくもって完全ではないものの)追っていてわかったことを備忘録程度に書いておきます。
人のある面を評価するとき、その面が良いにしろ悪いにしろ、そこだけを評価するべきです。
優れている一つの面があるから、他の、あるいはすべての面でも優れているに違いない、などと思うのはお門違いだというわけです。
逆もまた然り。
その人はある能力がものすごく高いのですが、人間だからそうでない部分もあり、また能力以外の面ではダメな部分があったりもします。
でも、だからといってある能力の評価が覆るわけでは、ありません。
それが正当な評価というものでしょう。
だから、よほどのことでない限り、「この人に絶対ついていく」とか思わない方がいいでしょう。
いや私も思ったことありませんけれども。
そこまでいかなくても、過剰な期待をすれば当然裏切られるわけです。
過剰なんですから、現実とは当然ギャップがあります。
「~~ついていく」ほどではなく、誰かの単なるファンでも相手に失望することがあるでしょう。程度の差はあれど、それと同じ構造です。
前述のよほどがある人は、奇跡に見舞われた幸福な人だと思います。正直、うらやましい限りです。
もっとも、ここに書いてあることを本当に実践できているのなら、ちょうどよくバランスをとって「この人に絶対ついていく」ということができる場合もあるでしょう。
ついていく部分を限定するのかな。
ただし、こんなこと言っておきながら、有名人で会ったこともない人で、一方的に情報で知っているだけの相手には、私もまだまだ期待をしがちです。
こういう活動をしている人だから、優しいに違いない、とか。いい人だろう、とか。知らない相手なのに……。
ただ今回書いたような前提があれば、現実を知って、その人の像を修正するときに比較的苦しまなくて済むというわけです。
「裏切られた」などということや、「失望した」などということが減るわけです。
その方が幸福な人生を送れると思いませんか?
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。