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復活! サブカルをメインに批評・考察・提案するブログです。

歴史にさわろう。AR・カードゲーム

 先を越されちゃたまらないということで、あわてて更新。
 旬のアイデアは晒すタイミングがわからなくて困るね。何が旬ってARのことだけど。
 前置きはこの辺にして、本題を始める。




デジタルデータのトレーディング・カードゲーム(以下TCG)。
普通TCGといえば、パックに入って売られている。デジタルゲームであれば、ゲームの中でパックが手に入る。
今回のゲームは、パックの入手をはじめとして、ゲームの画面を越えて広がる。
どういうことかというと、地域ごとに入手できるパックが違うようにするのである。
最近のゲーム機は性能がよく、位置特定がゲーム機側で可能だったり、あるいは地域ごとに配信が可能になっているから、十分可能である。
県、市、町、村……ある程度の地域ごとに、その地域の言い伝えにちなんだカードの入っているパックが手に入る、といった寸法だ。


また特殊なレアは、特定の場所へ行くと、AR映像のイベントを通して手に入れるなどすれば、まさに拡張現実(AR)としてのゲームが楽しめる。
東京タワーでは、電波を視覚化したようなムービーと共に、テレビのカードが手に入る……
大阪城では、秀吉がどうのこうの……
さらにさかのぼって、古事記日本書紀に登場するような地域では、その物語に即したカードが……
ネタに事欠くことはないだろう。


また、自分の地域のコモンカード(珍しくないカード)が、ほかの地域ではレアカードになるからたまらない。
うまいことやれば、普通のカードゲームよりも、トレードを誘発できるだろう。
コモン同士であれば気楽だし、また、過疎エリアのカードが極端にレアになる一方で東京のカードは飽和する、などの現象が起こるためである。


ただ難点として、ご当地ネタ同士で戦わせるのはよくない。モデルが明確である以上は問題だ。
しかし、対戦とはいえど、カード自体に戦わせるとは限らないのが、ゲームのよさである。プレイヤーが競い合えばいいのであって、殺し合いは不要である。
その辺は、詳しい方なら想像がつくだろう。


しかし制作側が、世間体や外圧に負けるような貧弱な場合、このカードゲームは本質を失う上に政治の道具と化す。そのあたり、私のような人間が捨て身でやらないといけないのかもしれない。
たとえば、クジラやイルカの漁をカードにするとして、間違いなくいちゃもんをつける団体がいるだろう。だが、そのような圧力に屈してはならないのだ。
全国の文化をモデルにする以上は、文化を守らなければならない。
カードからはずしたり、あるいは逆に、ありもしないものをカードにしたりしてはいけない。ありえない。まあ、そんな軟弱な者がこのアイデアを採用するはずがないけれど。


ところで、翻訳とかさまざまな手間がかかるものの、ダウンロード配信にするのであれば、日本だけではなく世界が視野に入る。
しかし、日本ならともかく外国だとちょっと困る。なぜか。


その土地の伝統や歴史を反映させるとして、日本は多神教だから、京都で京都の有名な寺社仏閣や伝承をモデルにしても、それほど問題はない。
だが、外国の場合、宗教とかかわるようなものはうかつに登場させられない。
同じ聖地でも宗教によって捉え方が違うし、偶像にすること自体に問題があったりする。
ご当地ネタが危険すぎて使えない、当たり障りのないものしかできない可能性が高いし、そういう注意をしても問題になるかもしれない。


まあ、作業量の問題からしても、とりあえず国内向けに作るのが妥当だろう。
日本でしかできないゲームといってもよい。


ちなみに、以前Twitterで呟いていた、地域振興アイデアのうちの一つがこれ。旅行を誘発させて金のめぐりをよくする、と。それだけではないけど。
この企画について詳しく聞きたい、あるいは私と話したいという方がもしいらっしゃいましたら、ぜひご一報を。
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