ラブひなと移り変わり
ネタバレ注意!
今週のマガジンで、ラブひながオールカラー6ページで復活しています。
つい二冊も買ってしまった! 片方は保存しておきます。
当時の雰囲気を再現しているので、懐かしくもあり、また、時間の流れを感じさせてくれる一本だと感じました。
まず、冒頭で80年代のABCを持ち出して、漠然と「昔」をイメージさせてくれます。
その上で、絵、画風も当時のものに似せている。
しかし、作劇上で、当時との違いを匂わせているように思います。
だからでしょうか、読んでいて、実際の私達を取り巻く環境の上での、あのころと今の変化を考えさせられました。
一番わかりやすいのは「この景太郎は特殊な訓練を受けています云々」のギャグです。
直後のネギまでは普通に戦闘シーンがありますし、マガジンでそういう但し書きをしなければいけないってわけではありませんよね。
明らかに意図的なギャグです。
そして、昔のラブひなでもこのような表記はありませんでした。
昨今、表現への規制で金儲けをしようとする団体がうるさく、非常にストレスが溜まっていたので、個人的にはこのギャグで一番笑いました。
同時に、少しずつ表現への圧力が高まっていることへ警戒をするべきだな、とも感じました。
後は、少し感想をつらつらと。
- 間話でしたね。後話では景太郎が出しにくいのかもなあとは思うのですが、なんとなくもっと違うものを求めている自分がいます。
- 6ページだから余裕がなかったのかもしれませんが、もし一ページ目でひなた荘がでかでかと映り、渡り廊下なんかをキャラクターが歩いていたら、それだけで泣いた自信があります。
- っていうか内容のある後話を書こうと思ったら、最低でも連載時の一話分くらい必要だもんな。カラーでなかったとしても、さすがに大変すぎるか。
- 妄想。たとえば景太郎が何かで失敗して自信を無くし、ひなた荘へ第一話のオマージュで帰ってくる。なんやかやで住民達(主に絵馬)に勇気をもらって帰ろうとする。滑って転んでお色気イベント。迎えに来ていたなるがそれを目撃していつものオチ……などと思いつくけど、一度完結した作品でそれはやっちゃいけないと言うのがあるのかなあ、とも思ってしまう。最終話、綺麗に終わってたし。
- まあ、これもやっぱり、とても6ページには収まらない気がしますが(笑)
あっ、時期的にしょうがないけど、むつみさんや可奈子も出てないんだ。物足りないのはそれもあるのかも?
せっかくだし、コミックス読み直そうかな、と言うところで今回の記事を終わりにします。
お読みいただきまして、ありがとうございました。