new さぶかるメインで

復活! サブカルをメインに批評・考察・提案するブログです。

ミナミノミナミノを読み直して、何をしているのか考察する

 ネタばれ注意!



 秋山瑞人先生の、ミナミノミナミノを半ば勢いで読み直してみました。
 どうも、これはイリヤの空、UFOの夏の逆再生と捉えることができると思います。
 まだ完結していないから、絶対にそうとは言い切れないのですが、作者が放り投げてしまったのもそこに理由があるのかなあ、とも思えます。


 猫にしても、イリヤにしても、鉄もそうですが、まず楽しい関係性があって、展開があって、それをぶち壊すかのような悲劇が来るのが秋山作品の特徴というか、ひとつのパターンでしょう。
 しかし、ミナミノミナミノでは、それほど楽しげなエピソードを盛り上げることも無いままに、いきなりヒロインと不仲な状況に陥って、しかもあとがきの予告では激しいアクションが来るそうな。


 回転様を持っているという、ヒロインと結ばれることのできる状態 → イリヤで言えば4巻、互いの思いが通じたような状態
 不仲になる状態 → イリヤで言えば記憶退行の状態


 浅羽 → 社会的成長をして終わり。
 正時 → 社会的スキルは最初からほどほどにある。


 イリヤ → 南の島で終わる(エピローグは地元)
 ミナミノ→ 南の島から始まる(プロローグは地元)


 今後の激しい戦闘 → イリヤで言う末期の追い詰められた戦況


 もちろん、機械でまき戻したみたいな逆再生ではないし、それではストーリーが成立できません。
 上の対比でも、符合する、という程度であって、たとえば回転様も、実際に結婚する意志が両人にあるわけではないですよね。
 しかし、根底に流れる展開や設定は、イリヤの逆再生だと思うと妙に符合するのです。
イリヤっぽいもの、だからかもしれませんが)


 同じことをもう一回やるならまだしも、最初に戻すような作業は、すごい苦痛だと思うんですよね。
 割り切って、前進を盛り込まないと、ただの否定になってしまうし。


 これがあってるとすると、ハッピーエンドで終わってくれそうなわけだから、タイミングをひねり出して完結させてくれないかなあとも思うのです。
 でも、無理でしょうね。


 DBは好みではなかったので、こっちに続いてほしいのですけども……。


 文芸部時代に、完結させなかったことが何度もあったので、正直、あまり人のことは言えません。あれらも、ネタだけ抽出して作り直そうかな。
 自分語りはこの辺にしておいて、いったん筆をおきます。


 EGFマダー?
 ミナミノミナミノ2マダー?