new さぶかるメインで

復活! サブカルをメインに批評・考察・提案するブログです。

ネギまに関する推論

 未読の方はネタバレ注意!




超が学祭にて実行しようとした魔法は、魔法使いの存在を世界全体へばらすためのものでした。
そうすることによって魔法使いが公然と実力を発揮し、より多くの人を助けられるようになる。というような話があったと思います。


ですが最近の展開を見ると、ひょっとすると、魔法を明かすことには、逆の理由があったのではないかな、と思わざるを得ません。
魔法世界の人を助けるために情報を開示するのではないか、ということです。
ムンドゥス・マギクスの崩壊に伴い発生するであろう大量の難民の受け入れ先として、旧世界、つまり現実世界の各国を使うために、前もって魔法使いたちの情報を伝えてパニックを防ぐとともに、崩壊する前に魔法使いたちの活動という形で恩を売っておくことで、難民を受け入れやすくすることが真の目的なのではないか、という推論が立ちます。
すでに、奴隷拳闘士という形で、難民がどういったものか、ということは読者へ向けて描かれていますし……。
魔法世界を崩壊させてしまうと、難民の殆どが死んで(消えて)しまうようですが、時空移動を果たしている超ならば空間移動を実現させていても不思議ではありません。長距離の転移をせずとも、魔法世界は火星なのですから、宇宙船で現地へ向かえば良いような気もします。それが超の科学力で可能ならばですが……


ただ、超にとっては計画の失敗も織り込み済みの出来事であったようにも感じる(ハルヒ的に言えば規定事項)ので、真の計画はこの後再び現れて移民を救うところにあるのかな、とも思います。
しかしそれよりも優れた結末を迎えられるのが、学祭で蜂起することによって迎えられる未来で、確率的には不可能ではないのでやるだけやったとか?


偶然なのかもしれませんが、ムンドゥス・マギクスの亜人の人々が消滅してしまうときの表現が、刹那の気と同じような、「桜が散るときのような気」に見えるので、ここにも伏線があるのかと。意味のない伏線があるとも考えにくいですし。
咸卦法の逆を素で行っていて、だから強いとか。


今週号ではネギはフェイトと友達になりたいと言い出しています。
倒すべき敵を倒して少年が成長するのではなく、乗り越えるべき危機を乗り越えて成長しハッピーエンドを迎えるなら、ファンタジーで扱われるテーマにもかかわらず、現実に即したテーマとして素晴らしい気がします。


いわゆる、セカイ系というのでしょうか、世界を全力で巻き込みつつ世界をないがしろにして自分を尊重する、というようなエンドだけは迎えないのではないかな、と期待しています。


 がんばれ、ネギ!
 応援してます、赤松先生!